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半ば緑葉に包まれ、半ば赤い崖がけに成った山脈に添うて、千曲川の激流を左に望みながら、私は汽車で上田まで乗った。上田橋――赤く塗った鉄橋――あれを渡る時は、大河らしい千曲川の水を眼下めのしたに眺ながめて行った。私は上田附近の平地にある幾多の村落の間を歩いて通った。あの辺はいかにも田舎道いなかみちらしい気のするところだ。途中に樹蔭こかげもある。腰掛けて休む粗末な茶屋もある。
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