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晨あしたに金光を鏤ちりばめし満目まんもくの雪、夕ゆうべには濁水じょくすいと化けして河海かかいに落滅す。今宵こんしょう銀燭を列つらねし栄耀えいようの花、暁には塵芥じんかいとなつて泥土に委いす。三界は波上の紋もん、一生は空裡くうりの虹とかや。況いわんや一旦の悪因縁を結んで念々に解きやらず。生きては地獄の転変に堕在し、叫喚鬼畜の相を現げんし、死しては悪果を子孫に伝へて業報ごっぽう永劫の苛責に狂はしむ。その懼怖くふ、その苦患くげん、何にたとへ、何にたくらべむ。
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