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「機械はとてもこまかく組み立てられていますので、ときどきどこかの部品が切れたり、折れたりしないわけにはいきません。しかし、そんなことによって判決全体に狂いを生じさせるようなことがあってはならないのです。ところで革ひもには補充品が用意されてあります。鎖の一つを使いましょう。とはいっても、右腕の振動の微妙さはそれによってそこなわれはしますが」そして、鎖をつけながら、なおもいった。「機械の維持のための予算も今ではひどく制限されています。旧司令官の下では私が自由に使える会計がこの目的だけのためにありました。ここには倉庫があって、そこにはありとあらゆる補充品が貯えられていたのです。告白しますと、私はそれをほとんどぜいたくに使いました。それも以前のことで、新しい司令官の主張するように現在のことではありません。新司令官にとっては、あらゆることがただ古い制度を打破するための口実に役立つのです。今では司令官がこの機械に関する会計を自分の管理に置いています。そして、新しい革ひもをもらいに人をやりますと、切れたのを証拠に出せと要求するのです。新しいのは一週間もたってやっととどき、しかも悪い品質のもので、たいして役に立ちません。ところが、私はそのあいだ革ひもなしでどうやって機械を運転したらよいのか、そのことに気を使ってくれる者はだれ一人としていないのです」
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