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十日近くにもなった頃であった。その晩は家のまわりに暗い闇が垂れさがって、四辺あたりがひっそりしていた。趙は一人中堂にいたが、退屈でしようがないので、いっそ寝ようかと思ったが、どうも寝就ねつかれそうもないので、そのまましかたなしにじっとしていた。と、どこからか泣声のような物声が聞えてきた。趙は不思議に思うてその方へ耳をやった。それは確かに咽むせび泣く泣声であった。
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