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十左衛門は低く呻うめいた。「ご自分でさわってごらんなさい」彼は旅行者の手を取って、ベッドの上をなで廻らせた。「筑前、筑前。そんな所をいくら見ていても日本はないぞ。その辺りは、羅馬ローマ、西班牙スペイン、また、埃及エジプトなどという国々の抱だいておる内海うちうみ――」隣の若妻は男達に犯されて感じてしまう敏感で豊満な躰「いたずら書きはいけないでしょう」「そうか、小さい五つか」
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