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光秀の前へ進んで、光忠は杯を返した。光春の夫人が銚子ちょうしを持って注ついだ。そのとき、光秀の手がびくりと震えた。太鼓たいこの音に愕おどろくような光秀でもないのに、表の方で鳴った太鼓とともに何か顔いろまですこしうごいたように見えた。
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