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すでに四月で、季節は晩春。河原はいちめんに草が萠もえ、葦あしの芽がつんつんと伸びている。俗にそこは「水車場」といわれるが、水車はない、あったとすればずいぶん昔のことだろう。城下町からは小一里も離れているし、淀井川の対岸はもう隣藩領であった。
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