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かくの如きの物語、六道りくどうの巷ちまたを娑婆しゃばにあらはし、業報ごっぽうの理趣ことわりを眼前に転ず。聞く煩悩即菩提ぼんのうそくぼだい、六塵即浄土ろくじんそくじょうどと、呉家祖先の冥福、末代正等正覚まつだいしょうとうしょうがくの結縁けちえんまことに涯かぎりあるべからず。呉家の後のちに生るゝ男女なんにょにして此の鴻恩こうおんを報ぜむと欲せば、深く此旨を心に収め、法事念仏を怠る事なかれ。事他聞たもんを許さず、過あやまつて洩るゝ時は、或あるいは他藩の怨うらみを求めむ事を恐る。当寺当時の住職、及および、呉家の当主夫妻にのみ止とどむ可し。穴賢あなかしこ。
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