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かくて虹汀は六美女を伴ひて呉家に到り、家人と共に彼かの乳母の亡骸なきがらを取り収め、自ら法事読経どきょうして固く他言を戒いましめつ。さて仏間に入りて人を遠ざけ、本尊弥勒仏みろくぶつの体中より彼かの絵巻物を取り出いだし、畏敬いきょう礼拝を遂とげつゝ披見するに、美人の五体の壊乱えらん、膿滌のうできせる様、只管ひたすらに寒毛樹立かんもうじゅりつするばかりなり。すなはち仏前に座定ざじょうして精魂を鎮しずめ、三昧さんまいに入る事十日余り、延宝二年十一月晦日みそかの暁の一点といふに、忽然こつぜんとして眼まなこを開きて曰いわく、
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