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成善は二年前ぜんから海保竹逕ちくけいに学んで、この年十二月二十八日に、六歳にして藩主順承ゆきつぐから奨学金二百匹を受けた。主おもなる経史けいしの素読そどくを畢おわったためである。母五百いおは子女に読書習字を授けて半日を費ついやすを常としていたが、毫ごうも成善の学業に干渉しなかった。そして「あれは書物が御飯より好すきだから、構わなくても好いい」といった。成善はまた善く母に事つかうるというを以て、賞を受くること両度に及んだ。
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