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優は蕩子とうしであった。しかし後のちに身を吏籍に置いてからは、微官におったにもかかわらず、頗すこぶる材能さいのうを見あらわした。優は情誼じょうぎに厚かった。親戚しんせき朋友ほうゆうのその恩恵を被ったことは甚だ多い。優は筆札ひっさつを善くした。その書には小島成斎の風があった。その他演劇の事はこの人の最も精通する所であった。新聞紙の劇評の如きは、森枳園きえんと優とを開拓者の中うちに算すべきであろう。大正五年に珍書刊行会で公にした『劇界珍話』は飛蝶ひちょうの名が署してあるが、優の未定稿である。
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